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  2014/11/30 詳しい待ち時間はこちら

その1  その2

今日の天候は曇り時々晴れ。予報では雨だったせいもあるのでしょうか、入場制限はありませんでした。インフォーメーションを見ると、特にランドは制限がかかってもおかしくないくらいの激混みだったようです。
明日から12月です。12月は選挙もあるし、あわただしくあっという間に過ぎてしまいそうな気がします。

ところで、今日とりあげる冬を彩る花は、「チューリップ」です。
「えー?チューリップは春の花でしょ?促成栽培してるだけじゃないの」、と、思ったあなた。ディズニーシーの冬のチューリップはちょっと違うかも。

クリスマスのころ咲き始めるディズニーシーのチューリップは2ヶ月近く咲き続け、2月の中ごろまで美しい状態をキープ。これってディズニーの魔法でしょうか?
本格的にディズニーシーに真冬のチューリップが登場したのは、ディズニーシー5周年のときだったと記憶しています。名札には「ロングランチューリップ」とありました。ロングラン?なんじゃそりゃ?と思ったのでした。「ロングランチューリップ」については最後にうんちくで書きます。

冬に咲かせるメリットのうちのひとつが、「長期間咲き続ける」こと。
春に普通に咲くチューリップってあっというまに咲き終わってしまいますよね。咲きそろうのは、せいぜい1週間。
冬に咲かせると、冷蔵庫の中で咲かせているような感じかな。日中も夜間も気温が低いので中々咲き進まず美しい状態を長期間保つのです。
真冬に咲かせるチューリップ。原理だけはわかっても、これだけ大量に咲かせるのって自宅の庭じゃ絶対無理。東京ディズニーリゾートならではの贅沢と思います。

では、今日のチューリップのようす


チューリップが咲くまで約3週間。その間、さびしくないように一緒に花が植えられています。桃色はキンギョソウ、黄色はカレンジュラ、白はクリサンセマム・ノースポール。紫色はビオラ。違ってたらゴメンナサイ


以前の「気紛れTDR」から咲いた写真を何枚かみてみましょう(写真は2013年と2014年1月から2月撮影)豪華絢爛な極彩色の絨毯のよう


アクシデントもありました。真冬の寒さの中、暴風が吹いたり、大雪が降ったり。
今年の2月の大雪。まだ記憶に新しいかと思います。45年ぶり、ということは、パーク始まって以来の大雪だったんです。「チューリップも綿帽子」ってほほえましい光景かと思ってみていたら、みるみる埋もれて潰されてしまいました。


2014年の雪害 左から2月8日夕、2月14日朝、2月16日朝。あまりにもすさまじい光景に言葉を失いました


では、チューリップのうんちくをちょっとだけ。

チューリップは本来、春を代表する球根植物です。ユリ科。原産地はトルコなど中央アジア付近。古くからヨーロッパで珍重され、17世紀ころにはチューリップバブルという社会現象まであったとか。「黒いチューリップ」という小説もあります。
花の色は赤・白・黄色・桃・紫など青以外の色はほとんど揃ってるはず。一重・八重・ユリ咲き・1つの芽から数輪の花が咲く枝咲き・原種系など、多種多様な花は見飽きることがありません。。
チューリップを国花としている国々は、オランダ・トルコ・ハンガリー・イラン・アフガニスタン・カザフスタン・キルギスタン。

「ロングランチューリップ」について
ロングランチューリップという特別な品種ではなく、普通品種のチューリップを特殊な栽培法で育てたものです
チューリップの一年を簡単に箇条書きすると
1:葉っぱ茂ってが球根に養分を蓄えたのち初夏に葉が枯れて休眠。
2:休眠中に花芽を形成して(ここ重要)
3:その後、寒さにあたることによって休眠から覚め
4:春の暖かさとともに花を咲かせる。
この2と3の部分を人工的に再現すると、季節をスキップしてクリスマスのころにチューリップを咲かせることができるのです。
温度条件や期間などのノウハウが最重要機密みたい。